2016年4月に成立した成年後見制度利用促進法ですが、成年後見人等が被後見人の死後の葬儀などを行えるようにしようという内容が盛り込まれています。

これまでは被相続人が死亡すると同時に、後見人は何ら権限も義務もなくなりましたので、建前上は何もできませんでした。

しかし、本当に身寄りのない方などの後見業務では、誰もいないために後見人がやらざるを得ない場面が多くありました。

この度、権限が付与されることはよい方向性ではないかと思います。

 

これまで権限がないのに行っていたケースでは、いざ何かで訴えられるなどした場合、非常に不利で安心して葬儀等を行えませんでした。

善意が仇になるリスクを抱えていました。

ただし、今回成立した法は葬儀等を後見人等が行う際に、家庭裁判所の許可が必要とされています。

緊急時に許可を取っている暇があるのか、家庭裁判所が夜間や休日にも対応してくれるのか等、施行にあたっては課題も多いと思われます。