昨年12月に、某社会福祉法人の成年後見セミナーに、コーディネーターとして参加しました。
障害者の親御様で、自らが後見人になっている方が講演をするという内容です。
後見人になった親が話をするため、多くの親御さんや関係者が集まりました。
本当に、関心の高い分野です。
親亡き後をどうすべきかを悩んでいる方にとっては、後見人制度をどのタイミングで、誰に任せたらいいのかは、大変重要です。
講演後の質疑の中で、成年後見人を付けるメリットがありました。
毎回、どのセミナーでも、障害者の親御様からある質問です。
親御様が元気だと、必要性を感じないし、メリットが感じられないものです。
しかし、親はいつまでも元気ではありません。
周囲の親族の状況も、年月とともに変わります。
将来的な安心、子供を孤立させない取り組みの1つとして、後見制度はあると思います。
家族や周囲に恵まれていれば、本当に必要ない方も多いでしょう。
あくまで選択肢の1つです。
もっとも、財産のみの相続対策でお悩みなら、最近では民事信託も使い勝手が良くなっています。後見制度と違って、自由に契約内容を作成できます。
後見制度の最大のメリットは、身上監護にあります。
が、それも後見人次第です。