任意後見人の候補者を選ぶコツを、いくつか挙げておきます。
1、信頼できる人物か
当たり前ですが、他人の財産を管理する仕事です。
いい加減で、金銭を使いこむ恐れのあるような人物は適当ではありません。
誠実な人物を選んでください。
2、自分が会話をしていて合うか
人と人ですので、合う・合わないはもちろんあります。
自分や周囲の家族と合いそうな人を選んでください。
3、専門性があるか
第三者の専門職後見人をお考えなら、専門性があるかは重要です。
行政書士・司法書士・弁護士・社会福祉士であっても、後見業務は不慣れな方もいます。
専門性があるかどうかを見極める目安として、各団体の研修を受けて、登録されているかがポイントとなります。
4、福祉についての専門性も備えているか
法律の専門家は、福祉のことを知らないことが多いです。
財産管理だけを依頼するのなら別ですが、多くの方は、自分の生活が豊かになるように見守ってほしいと思っているはずです。
そうであれば、後見人は介護保険など福祉に詳しくなければ、適切な後見業務は難しいでしょう。
一例として、福祉サービスがわからなければ、事業者やケアマネージャーに何を言われても話についていきません。
虐待行為があっても、見ぬくのは難しいでしょう。